ロシア・ウクライナ

 

ウクライナから10万人避難 ポーランド当局 写真10枚 国際ニュース:AFPBB News

【2月26日 AFP】ポーランドのパベウ・シェフェルナケル(Pawel Szefernaker)内務副大臣は26日、ロシアによるウクライナ侵攻以来、10万人のウクライナ人がポーランドに避難したと発表した。

 シェフェルナケル氏によると、避難してきた人の9割は友人や家族の家など具体的な行き先が決まっている。残りの人は、国境沿いに設置された九つの受付センターで支援の手続きをしたという。同センターでは食料や医療、必要な情報などを提供している。

国境警備隊隊長は、25日だけで5万人近くがウクライナからポーランドに避難したと語った。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)はツイッターTwitter)に26日、「最新情報では24日以降、約11万6000人がポーランドハンガリーモルドバスロバキアルーマニアなど近隣諸国に逃れている」と投稿している。(c)AFP

 

仏海軍、ロシア船籍の貨物船拿捕 EU制裁の対象か 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

【2月26日 AFP】フランス海軍は26日、欧州連合EU)の対ロシア制裁に基づき、ロシアの貨物船「バルチック・リーダー(Baltic Leader)」をイギリス海峡English Channel)で拿捕したと明らかにした。

 船は仏北部ルーアンRouen)から、バルト海Baltic Sea)沿岸サンクトペテルブルクSt. Petersburg)に向かっていた。積荷は乗用車だった。

仏海軍は北部ブローニュシュルメールBoulogne-sur-Mer)まで船を誘導した。同船はロシアのウクライナ侵攻を受けたEUの、対ロシア制裁の対象となっている企業が保有する疑いがあるという。(c)AFP

ロシア当局、「侵略」など使用禁止 ウクライナ報道で 写真4枚 国際ニュース:AFPBB News

【2月26日 AFP】ロシアの通信規制当局は26日、国内メディアに対し、ウクライナ危機に関する報道で「攻撃、侵略、宣戦布告」と表現した記事を削除するよう求めた。

 連邦通信・情報技術・マスコミ監督庁(ロスコムナゾール、Roskomnadzor)は声明で、ロシア軍がウクライナの複数の都市を砲撃して民間人に死者が出ていることについて、独立系メディアが「社会的重要性が高い情報についてデマ」を広めていると非難した。同庁は、民間テレビ局「ドーシチ(Dozhd)」やラジオ「モスクワのこだま(Echo of Moscow)」などを名指ししている。(c)AFP

ロシア軍、ウクライナ軍事施設に巡航ミサイル 写真4枚 国際ニュース:AFPBB News

【2月26日 AFP】ロシア国防省は26日、同国軍がウクライナの軍事施設を標的に空と海から巡航ミサイルを発射していると発表した。

 同省のイーゴリ・コナシェンコフ(Igor Konashenkov)報道官は、ロシア軍は精密誘導兵器を使って軍事施設のみを標的とし、住居やインフラに損害はないと説明した。

しかし、ウクライナの首都キエフでは26日にかけて高層アパートが攻撃を受け、当局は死傷者数の確認を進めている。ビタリ・クリチコVitaly Klitschko)市長は、同アパートがミサイル攻撃を受けたと主張している。

 同報道官によると、ロシア軍はウクライナ南東部の都市メリトポリ(Melitopol)を完全に掌握。14の飛行場、48のレーダー基地、24の対空ミサイルシステムなど、820以上の軍事施設を破壊。戦闘機7機、ヘリコプター7機、無人機9機を撃墜し、戦車や装甲車など87台を破壊、艦船8隻を撃沈した。

 損害については明らかにしなかった。(c)AFP

ウクライナ大統領「私はここにいる」 国外逃亡のデマ否定 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

【2月26日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は26日、自ら撮影した動画を公開し、国内にとどまってロシア軍と戦い続けると宣言した。

 ゼレンスキー氏は「私はここにいる。われわれは武器を置かず、祖国を守る。真実こそがわれわれの武器だからだ」と述べ、自身が投降または国外逃亡したというデマを否定した。

ウクライナ軍は先に、首都キエフでロシア軍の攻撃を受けたが、撃退したと発表していた。(c)AFP

プーチン氏らへの制裁は欧米の「無力さ」の表れ ロシア外務省 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

【2月26日 AFP】ロシア外務省のマリア・ザハロワ(Maria Zakharova)報道官は25日、欧米諸国がウクライナ侵攻をめぐりロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領とセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相に科した制裁について、欧米の外交政策が「完全に無力」であることの表れだと述べた。

 ザハロワ氏はロシア政府系テレビ局「第1チャンネル(Channel One)」の番組に出演。ウクライナ侵攻について「われわれが選んだわけではない。話し合いを望んでいたが、欧米諸国が選択肢を一つずつ減らしてきたので、話し合いではない行動に出るしかなかった」と主張した。

さらに侵攻に踏み切った理由について「脅威ではなく、事態が引き返すことのできない一線に達したため」と説明した。(c)AFP

ウクライナ軍、キエフの勝利通りでロシア軍撃退 写真6枚 国際ニュース:AFPBB News

【2月26日 AFP】(更新、図解追加)ウクライナ軍は26日、首都キエフの勝利通り(Victory Avenue)で1部隊がロシア軍の攻撃を受けたが、撃退したと発表した。

 AFP記者は26日朝、キエフ中心部で大きな爆発音が複数回聞こえたと述べている。

ウクライナ軍は認証済みフェイスブックFacebook)ページに、キエフ南方のバシリキーウ(Vasylkiv)で「激しい戦闘」が続いており、ロシア軍が空挺(くうてい)部隊を送り込もうとしていると投稿。26日午前0時ごろには、ロシア軍のヘリコプターとスホイ25(Su25)戦闘機を撃墜、イリューシン76(IL76)輸送機を破壊したと発表した。

 ロシア国防省はまだ本件についてコメントしていない。(c)AFP

ウクライナからの国外脱出 2日で5万人超 UNHCR 写真12枚 国際ニュース:AFPBB News

【2月26日 AFP】国連難民高等弁務官事務所UNHCR)のフィリッポ・グランディFilippo Grandi高等弁務官は25日、ロシアの侵攻開始から2日足らずで5万人以上がウクライナから国外に脱出したと明らかにした。

 UNHCRは24日、国内避難民が約10万人に上っていると指摘していた。

グランディ氏はツイッターTwitter)に「大半はポーランドモルドバに避難している」と投稿。「さらに多くの人々が国境に向かっている」として、「国境を開放して難民を受け入れている国々の政府と国民に心から感謝する」と述べた。(c)AFP

国連安保理、ロシア非難決議案否決 ロが拒否権行使 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News

【2月26日 AFP】(更新)国連安全保障理事会UN Security Council)は25日、ロシアによるウクライナ侵攻を最も強い言葉で非難し、即時撤退を求める決議案を採決したが、常任理事国のロシアが予想された通り拒否権を行使し、否決された。

 決議案は米国とアルバニアが作成。15理事国のうち11か国が賛成し、中国、インド、アラブ首長国連邦UAE)の3か国が棄権した。

採決の後、米国のリンダ・トーマスグリーンフィールド(Linda Thomas-Greenfield国連大使はロシアに対し、「この決議案には拒否権を行使できるが、私たちの声や真実、国連の原則、ウクライナ国民を拒否することはできない」と述べた。

 アントニオ・グテレスAntonio Guterres国連事務総長は、ウクライナに侵攻しているロシア兵に対し、「兵舎に戻る」よう呼び掛けた。「決して諦めてはならない。平和にもう一度チャンスを与えなければならない」と記者団の前で訴えた。(c)AFP

ロシア軍が「今夜」キエフ侵攻 ウクライナ大統領 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News

【2月26日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は26日未明、ロシア軍が夜明け前に首都キエフへの侵攻を試みるとの見解を示した。

 ゼレンスキー氏は大統領府が公開した動画メッセージで、「首都を失うわけにはいかない」と表明。ロシア軍が「今夜、急襲を試みるだろう」と述べた。(c)AFP

米英、ロシア大統領・外相に制裁 EUに続き 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

【2月26日 AFP】米英両国は25日、ロシアによるウクライナ侵攻を受けた措置として、ロシアのウラジーミル・プーチンVladimir Putin)大統領とセルゲイ・ラブロフSergei Lavrov)外相に制裁を科すと発表した。欧州連合EU)もこれに先立ち、両氏への制裁を発表していた。

 英政府は、両氏の資産凍結を命令。ジェン・サキ(Jen Psaki米大統領報道官は、米国の制裁には渡航禁止令が含まれると説明した。(c)AFP

ウクライナ首都で市街戦 ロシア部隊が市内侵入 写真12枚 国際ニュース:AFPBB News

【2月26日 AFP】ウクライナの首都キエフで25日、ロシア軍の先遣隊とみられる部隊が市内に侵入し、ウクライナ軍により撃退された。

 2日目に入ったロシアによるウクライナ侵攻で、キエフ市内で市街戦が発生したのは初めて。同市では、ロシア軍による侵攻や包囲の懸念が高まっている。

戦闘が起きた同市北部のオボロン(Obolon)地区では、銃声や爆発音が響いた。ウクライナ国防省は、「敵の工作・偵察部隊」によって衝突が引き起こされたとしている。

 AFPは、路上に横たわった平服の男性の遺体を目撃。近くでは衛生兵が、装甲車の下敷きになった乗用車の内部に閉じ込められた別の男性の救出を急いでいた。地元住民はAFPに対し、道路を走行していた装甲車2台のうち1台が意図的に対向車線に入り、乗用車に突っ込んだと話している。(c)AFP

チェルノブイリで放射線量上昇 ロシア軍が占拠後 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News

【2月26日 AFP】ウクライナ当局は25日、ロシア軍が占拠したチェルノブイリChernobyl原発の立ち入り禁止区域で、放射線量が上昇したと明らかにした。ロシア軍による同原発の掌握は「恐ろしい結果」をもたらす恐れがあると警告している。

 ロシアのウラジーミル・プーチンVladimir Putin)大統領は24日、自国軍にウクライナ侵攻を命令。軍は同日、チェルノブイリ原発を占拠した。

ウクライナ原子力規制監督庁(SNRIU)幹部はAFPに対し、チェルノブイリ立ち入り禁止区域で午前3時20分(日本時間同10時20分)に放射線量の上昇が確認されたと説明。ウクライナ議会も、同区域の自動監視装置のデータが通常以上の放射線量を示したと発表した。

 ただ国際原子力機関IAEA)は、報告された放射線量は低く、危険な水準ではないと発表。ロシア国防省報道官は、同原発放射能レベルは「通常通り」だと述べている。

 ウクライナ環境保護省は、「侵略者の恐ろしい手により、この大量のプルトニウム239が核爆弾となり、何千ヘクタールもの土地を生命が宿ることのない死の砂漠に変えるかもしれない」と警告。そうした惨事が起きた場合、人道・環境上の影響に国境はなく、「人々にとって恐ろしい影響をもたらす」と指摘した。(c)AFP

 

 

 

 

 

 

 

仏ロ首脳、ウクライナめぐり会談 マクロン氏「緊張緩和」に期待 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News

【2月8日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は7日、ロシアの首都モスクワを訪問してウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と会談し、ウクライナをめぐる緊張の緩和に向けて始動したいと述べた。

 ロシアは親欧米路線を取るウクライナとの国境付近に10万人以上の兵力を集結させており、ロシアによるウクライナ侵攻の懸念が高まっている。欧米諸国は今週、緊張緩和に向けて積極的な外交を展開する予定だ。

ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)でプーチン氏と長テーブルを挟んで座ったマクロン氏は、欧州での「重大局面」に対処するためモスクワを訪れたと発言。「今回の会談は、われわれが進むべき方向、つまり緊張の緩和に向けた開始地点にできる」と述べ、「ロシアと他の欧州諸国の双方にとって有益な答え」を望むと表明した。

 これに対しプーチン氏は、マクロン氏を「親愛なるエマニュエル」と呼び歓迎。ロシアとフランスは「欧州の安全保障をめぐって共通の懸念」を持っていると述べ、その解決に向けた仏政府の努力を評価した。

 昨年12月に今回のウクライナ危機が始まって以降、欧米首脳でプーチン氏と直接会談したのはマクロン氏が初めてとなった。7日には、ドイツのオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相が米首都ワシントンを訪問し、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領と会談。冷戦(Cold War)以降で最大規模となるロシアとの対立で、欧米首脳は一致団結した姿勢を維持しようとしている。(c)AFP/Michael MAINVILLE and Jerome RIVET

NATO、積雪寒冷地で演習 エストニアのロシア国境付近 写真20枚 国際ニュース:AFPBB News

【2月7日 AFP】ロシアと欧米諸国の緊張が強まる中、北大西洋条約機構NATO)加盟国エストニアのロシア国境付近で、NATO部隊による積雪寒冷地での定期演習が実施された。

 ロシア国境からわずか100キロ、エストニア北東部の森林地帯で行われたこの「冬季訓練」には、極限の気象条件下で任務を遂行する英国、エストニア、フランスの部隊から兵士約1300人が参加した。

ロシアは現在、ウクライナ周辺で兵力を増強する一方、ポーランドおよびエストニアラトビアリトアニアのバルト3国からNATO部隊を撤退させるよう要求している。

 旧ソ連エストニアのロシア国境には今のところ脅威はないとみられているが、人口約130万人のエストニア国民の多くは不安を抱いており、中欧および東欧諸国にも同様の懸念が広がっている。

 演習に参加したエストニア軍の司令官は「ウクライナで起きていることはしっかり把握しているが、われわれは通常通りの任務に当たっているだけだ。現時点で、臨戦態勢を強化する必要性は目にしていない」と述べた。

 ロシアによる2014年のクリミア(Crimea)併合後、NATOポーランドとバルト3国に多国籍部隊から成る「強化された前方プレゼンス(Enhanced Forward Presence)」を展開している。

 仏軍約300人の部隊を統括する幹部は「われわれはエストニア国民にとっての生命保険」であり、「ロシアを挑発するためにここにいるのではない。われわれの部隊の派遣には予防的、抑止的な狙いがあり、好戦的姿勢を示すものではない」と語り、今回の演習についてもロシアに事前通告していると説明。「だが前線に立つ準備はできており、援軍が来るまで持ちこたえることは可能だ」と述べた。(c)AFP/Daphné BENOIT

首都2日で制圧、死傷者5万人も=ロシアのウクライナ侵攻で―米分析 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

【2月6日 時事通信社】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は5日、米軍や情報機関の分析として、ロシアがウクライナに侵攻した場合、首都キエフは2日以内に制圧され、市民最大5万人が死傷する可能性があると報じた。避難民も最大500万人に上ると予想され、深刻な人道危機が生じるのは避けられないとみられる。

 ロシア軍は着々とウクライナ国境地帯の部隊を増強している。関係者によると、2週間前は60個大隊戦術群が配置されていたが、4日時点でその数は83個に増加。補給や医療支援部隊数万人も待機しており、総兵力は10万~13万人に上るとみられる。

 ただ、これは大規模侵攻に必要となる兵力の7割程度にすぎないとされる。大掛かりな侵攻作戦に十分な態勢が整うのは2月中旬とみられている。

 ロシアは侵攻の意図を繰り返し否定しているが、外交解決の余地は狭まっていると米軍などは分析。こうした情報に接した欧州の政府関係者は、ロシアが昨年春にもウクライナ国境に部隊を集結させたことに触れ、「戦闘部隊を2度も他国の国境付近に配置し、何もしないということは考えにくい」と指摘する。(c)時事通信社

緊張緩和へ首脳外交本格化=独仏、ウクライナ情勢で 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

【2月4日 時事通信社】緊迫するウクライナ情勢をめぐり、ドイツとフランスは来週から首脳外交を本格化させる方針だ。週明け7日にショルツ独首相が米国でバイデン大統領と、マクロン仏大統領がロシアでプーチン大統領とそれぞれ会談するのを皮切りに、関係各国の首脳と相次いで会い、対話を通じた緊張緩和を目指す。

 独政府の4日の発表によると、ショルツ氏は7日の訪米後、14日にはウクライナでゼレンスキー大統領と、15日にはロシアでプーチン氏とそれぞれ会談。ショルツ氏はベルリンでも10日にバルト3国、来週中に仏・ポーランドの首脳を迎えて協議を行う。

 マクロン氏は7日の訪ロ後、8日にはウクライナを訪れ、ゼレンスキー氏と会談する。(c)時事通信社

侵攻目的に動画捏造か=米、ロシアの偽装工作非難 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

【2月4日 時事通信社】米国務省のプライス報道官は3日の記者会見で、ロシアがウクライナ軍による攻撃を捏造(ねつぞう)した動画を製作しているという情報を入手したと発表した。動画自体は公表しなかったが、報道官は「軍事侵攻を正当化する口実づくりだ」などとロシアを非難した。

 米メディアによると、動画は親ロシア派武装勢力が支配するウクライナ東部で起きた攻撃により、市民に犠牲者が生じて「視聴者にウクライナ政府への怒りを引き起こす」(ワシントン・ポスト紙)内容という。

 また、CNNテレビ(電子版)は米政府当局者の話として、北大西洋条約機構NATO)加盟国のトルコがウクライナに輸出した攻撃ドローンの映像が動画で使用されているため、NATOが攻撃に関与したかのような演出になっていると伝えた。(c)時事通信社

「緊張あおるのはやめよ」 ロシア、米に要求 写真5枚 国際ニュース:AFPBB News

【2月3日 AFP】ウクライナ情勢が緊迫する中、米国が北大西洋条約機構NATO)軍増強のため東欧に米兵数千人を派遣すると発表したことを受けて、ロシアは3日、米国に対し、緊張をあおる動きは差し控えるよう強く求めた。

 ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は記者会見で「われわれは米国側に対し、欧州大陸で緊張をあおらないよう常に求めている」ものの、「遺憾ながら、米国はそうし続けている」と述べた。

ペスコフ氏は今回の米兵派遣について「言うまでもなく、これらの措置は緊張緩和を目指したものではない。逆に緊張激化につながる動きだ」と指摘。だからこそ、ロシアがNATOの東方拡大と米兵派遣を憂慮するのは「ごく当然で、完全に正当性がある」「ロシアが自国の安全と利益を守るために講じるいかなる措置も理にかなっている」と主張した。

 欧米諸国は、懸念されているウクライナ侵攻を抑止するため、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の側近への制裁を示唆するなど、外交努力を強化している。一方ロシア側は、侵攻の意図を強く否定している

独エネルギー安保、難局に ウクライナ情勢緊迫化で 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News

【2月3日 AFP】ウクライナ情勢をめぐって対ロシア関係が緊迫化する中、ドイツではロシア産天然ガスへの過度の依存が浮き彫りになり、エネルギー価格高騰問題と相まって、対応に苦慮している。

 欧州の経済大国ドイツは、2030年までにクリーンなエネルギー源への移行を進める目標を掲げている。原子力や石炭に代わる電源として、太陽光・風力発電施設を増強する。それまでは、不足分を天然ガスで補う計画だった。

しかし、ドイツの天然ガス輸入に占めるロシア産の割合は55%と、2012年の40%から拡大。仮にロシアがウクライナに侵攻すれば、ドイツのエネルギー改革計画は頓挫しかねない。

 天然ガスはドイツのエネルギー需要の26.7%を占める。2世帯に1世帯は暖房用に使用している。オラフ・ショルツ(Olaf Scholz)政権は、対ロシア制裁が発動されれば、ドイツ経済も打撃を受けると認めている。

 具体的には、安価なロシア産天然ガスの調達を倍増させるために建設されたパイプライン「ノルドストリーム2(Nord Stream 2)」の行方が、微妙な情勢となってきた。アンナレーナ・ベーアボック(Annalena Baerbock)外相は、ウクライナ侵攻が現実となれば、ノルドストリーム2も制裁対象になると警戒している。

 ノルドストリーム2の総事業費は100億ユーロ(約1兆2900億円)とされる。アンゲラ・メルケルAngela Merkel)前政権下では、再生可能エネルギーへの移行期間において、カギを握る「つなぎ」的な選択肢と位置付けられていた。それに対し、他の西側諸国やウクライナは、ロシアへのエネルギー依存を一段と高めることになると繰り返し警告してきた。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は、ノルドストリーム2について「クレムリン(Kremlin、ロシア大統領府)の危険な地政学的武器」と反発している。

■痛み伴う

 ただし、ドイツにとって、エネルギーのロシア依存からの脱却は痛みを伴う。鉱業・化学・エネルギー労働組合(IG BCE)のミハエル・バシリアディス(Michael Vassiliadis)委員長は「ドイツがロシア産ガスとノルドストリーム2を断念しても直ちに停電することはないだろうが、(エネルギー)コストは増し、将来のガス供給をめぐる未解決の問題が深刻化することになる」と語る。

 目標期限が設定されている中、ドイツ政府は国土面積の2%に当たる敷地に風力タービンを建設し、建造物の屋根や屋上に太陽光パネルの設置を義務付ける大規模な計画に着手した。ロベルト・ハベック(Robert Habeck)副首相兼経済・気候保護相は1月、「化石燃料の段階的廃止によって欧州は地政学的な強さを増すとともに、気候変動問題から身を守ることにもつながる」と述べた。

 とはいえ、フラウンホーファー研究機構(Fraunhofer Institutes)によると、ドイツでは今年末までの脱原発、2030年までの石炭火力発電の停止方針が決まっているため、今後8年間でガス火力発電の容量を30%以上増やす必要がある。

■代替案

 ロシアへの依存度を近い将来、低減するため、ドイツ政府は輸入の多角化に乗り出している。「代替案」の一つは、欧州の液化天然ガスLNG)貯蔵施設から調達することだと、経済・気候保護省の関係者は話した。

 ただその場合、米国やオーストラリア、カタールなどから天然ガスを新たに輸入することになり、コストが高くつくという。

 エネルギーコストが増大すれば、すでにインフレが高進しているドイツとユーロ圏に一段と物価上昇圧力がかかる恐れがある。一方で、ドイツ国内のガス貯蔵量は現在、貯蔵能力の42%以下と極めて低水準に落ち込んでおり、容易ならざる状況に直面している。(c)AFP/Florian CAZERES

米、NATO軍増強へ3000人派兵 ウクライナ問題受け 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News

【2月3日 AFP】米国防総省は2日、ロシアによるウクライナ侵攻の可能性をめぐる懸念を受け、東欧の北大西洋条約機構NATO)軍を増強するため、3000人規模の部隊を派遣すると発表した。

 ドイツに駐留する約1000人を東方のルーマニアに移し、さらに米国から2000人をポーランドとドイツに配備する。この2000人は、ノースカロライナ州のフォートブラッグ(Fort Bragg)基地からの派遣と報じられている。

ウクライナ問題、独新政権苦境に=ロシア依存と歴史足かせ 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

【2月2日 時事通信社】昨年12月に発足したドイツ新政権が、ロシアとウクライナの緊張が高まる中で有効な手を打ち出せず、苦境に陥っている。脱原発・脱炭素が進行する中でロシア産ガス依存からの脱却は困難。第2次世界大戦の歴史的経緯が足かせとなりウクライナへの軍事支援にも慎重だ。米メディアには「ドイツはどこに?」(ニューヨーク・タイムズ紙)などと同盟国としての信頼性に疑問を投げ掛ける論調も出ている。

 ショルツ独首相は7日に就任後初めて訪米し、バイデン大統領と会談する。米国側の疑念を払拭(ふっしょく)できるかが焦点となりそうだ。

 ショルツ政権は年内に原発、早ければ2030年に石炭発電をそれぞれ全廃する目標を掲げている。再生可能エネルギー普及までの移行期は、石炭より二酸化炭素(CO2)排出が少ない天然ガスは「不可欠」と位置付ける。ドイツの一次エネルギー供給量に占めるガスの割合は1990年の約16%から、2020年に約27%に上昇。ガス輸入量のうち5割強はロシア産だ。ロシアからのガスパイプライン「ノルドストリーム2」を制裁対象にすることが検討されているが、実行すれば脱炭素への影響も必至で、対応は容易ではない。

軍事支援でも、ショルツ政権はウクライナ側の軍艦供与などの要望を拒否する一方、「ヘルメット5000個」を送ると表明し、失望を招いた。第2次大戦では、ソ連支配下ウクライナは激しい戦場となり、ナチスによるユダヤ人虐殺もあって数百万人が死亡したとされる。このような経緯から、ドイツはウクライナへの軍事的関与に慎重で、メルケル前政権も武器供与を拒否している。ただ、西側の連帯のために武器供与を求める声が強まっており、政権は難しい判断を迫られそうだ。(c)時事通信社

ロシア、欧州切り崩し図る=天然ガスで揺さぶり―ウクライナ情勢 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

【2月2日 時事通信社北大西洋条約機構NATO)不拡大を求め、ウクライナに軍事圧力をかけるロシアが欧州諸国の切り崩しを図っている。プーチン大統領は1日、ハンガリーのオルバン首相と会談したほか、イタリアのドラギ首相とも電話会談。欧州でエネルギー不足の不安が高まる中、ロシア産天然ガスの安定供給をアピールし、NATO加盟国でもある両国の取り込みを狙った。

 ロシアはNATO加盟を目指す隣国ウクライナとの国境付近に10万人規模の軍部隊を集結させ、米欧にNATO不拡大を要求。米欧はロシアに部隊撤収を求めているが、ロシアが応じる気配はなく強硬姿勢を崩していない。

 こうした中、プーチン氏は親ロシア的なオルバン氏をモスクワに招いた。オルバン政権はロシア産の新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV」を独自承認するなど、対ロ関係で他の欧州諸国と一線を画している。

会談後の記者会見で、プーチン氏はハンガリーが期待するガス供給の拡大に関し、「大きな問題になるとは考えていない」と述べ、既におおむね合意されていると明らかにした。

 オルバン氏も「われわれはNATO欧州連合EU)の加盟国だが、ロシアと非常に良い関係を維持できている」と訴えた。米国などが、ロシアがウクライナに侵攻した場合に大規模制裁を警告していることを念頭に「制裁は結局、目標とは逆の効果をもたらす」と語り、制裁に反対する立場を鮮明にした。

 一方、ドラギ氏との電話会談で、プーチン氏はNATO不拡大要求に理解を促すとともに、「ロシア産ガスの安定供給の用意がある」と表明した。AFP通信によると、ドラギ氏は事態の沈静化に努めることの重要性を強調した。イタリアもEUの中ではロシアに融和的な態度を示すことが多い。(c)時事通信社

対ロシア制裁「関係損なう」=駐日大使、日本をけん制 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

【2月2日 時事通信社】ロシアのガルージン駐日大使は2日、ウクライナ情勢をめぐり、日本が対ロ制裁を発動すれば「逆効果となり、日ロ関係の前向きな雰囲気の醸成に資さない」とけん制した。東京都内の日本外国特派員協会で記者会見した。

 米国などは、西部国境に軍を集結させて緊張を高めるロシアに強力な制裁を警告。仮にロシアがウクライナに侵攻すれば、先進7カ国(G7)の日本も同調を求められることになる。

 岸田文雄首相は1月、バイデン米大統領とのテレビ会談で「強い行動」に向けて調整する方針で一致している。ガルージン氏は、日本による対ロ制裁の可能性に不信感を示した形で「日ロ関係に対する責任のある対応を心から期待する」と揺さぶりを掛けた。

対立鮮明、緊張緩和見えず=ウクライナめぐり米ロ応酬―国連安保理 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

【2月1日 時事通信社】緊迫の度合いを増すウクライナ情勢をめぐり、国連安全保障理事会は1月31日、公開会合を開き、米国とロシアは互いを「挑発的だ」と非難し、激しく応酬した。英仏などが米国と歩調を合わせたが、中国はロシアに同調。安保理内での対立が浮き彫りとなり、緊張緩和につながる糸口は見いだせなかった。

 トーマスグリーンフィールド米国連大使は、ロシアがウクライナ国境周辺に10万人以上の兵士や武器を集結させていることは「国際秩序を脅かす」と強調。挑発的行為だと糾弾し、対話による外交的解決を求めた。

 カリウキ英国連次席大使も「欧州の過去数十年間で最大の軍備増強だ」と指摘し、ドリビエール仏国連大使も「ウクライナへの攻撃はロシアに厳しい代償をもたらす」と警告した。

米、カタールを非NATO同盟国に=エネルギー安定供給を協議 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

【2月1日 時事通信社】バイデン米大統領は31日、ホワイトハウスカタールのタミム首長と会談し、同国を北大西洋条約機構NATO)非加盟の主要同盟国に指定する考えを明らかにした。

 バイデン氏は会談の冒頭、アフガニスタンからの米国人退避や対テロ作戦でカタールから多大な支援を受けたと謝意を表明。「信頼できる有能なパートナーだ」と称賛し、経済、安全保障面で関係を強化していく意向を示した。

 会談では、食料危機に直面するアフガンへの人道支援のほか、ウクライナ情勢悪化で不安定化の懸念が強まるエネルギー供給などを議論した。欧州では、ロシアがウクライナ有事の際には天然ガス供給を制限するとの不安が広がっており、米国はカタールを含む中東や北アフリカなどからの供給拡大を模索している。(c)時事通信社

米「制裁外交」に限界も=同盟国との結束カギ―備えるロシア・緊迫のウクライナ情勢 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

【1月31日 時事通信社】ロシアによるウクライナ侵攻への緊迫感が高まる中、バイデン米政権は「壊滅的」な制裁の準備を急いでいる。ただ、欧州などに悪影響が及ぶため、指定範囲を慎重に検討している。ロシアのプーチン大統領を抑止できず、世界経済に打撃を与えるだけの結果となれば「制裁外交」の有効性が問われかねない。

 ◇「多大な代償」

 米政府高官がロシアに警告する際、「ウクライナ侵攻には『多大な代償』を伴う」というお決まりの表現を使う。背景にあるのは、2014年に起きたロシアのウクライナ南部クリミア半島併合などを受けて、当時のオバマ政権が発動した経済制裁の効果が薄かったという指摘だ。

米議会調査局の報告書によると、14年以降の制裁では、少なくとも735の個人・団体が指定された。それでもクリミア半島は戻らず、危機は再来。報告書は一連の制裁について、「ロシア市民と欧米の経済的コストを最小限に抑える内容だった」と分析している。

 一方、バイデン政権が想定する制裁は、ロシアの主要銀行を含む金融部門に加えて、ハイテク製品の輸出規制が軸となる。最大の効果を出すためには、友好国の協力が不可欠だ。米タフツ大フレッチャースクールのミラー助教は、「ロシアの脅威は一段と高まっており、欧米は制裁コストを負担する意思を強めていると思う」とみる。

 ◇天然ガスの5割依存

 欧州諸国はロシアに「大規模な経済・金融制裁で応じる」(欧州連合EU=のフォンデアライエン欧州委員長)必要性の認識で一致するものの、一枚岩ではない。世界の銀行決済取引網「国際銀行間通信協会(SWIFT)」からロシアを締め出す方策に関し、ジョンソン英首相は「非常に強力な武器」として米国と協議する意向を示すが、ドイツは否定的な立場だ。

 脱原発を進めるドイツがロシアから輸入する天然ガスは、全体の5割超。SWIFTからの排除でロシア経済が機能停止となれば、供給が止まりエネルギー危機に陥りかねない。また、制裁の一環としてロシアとドイツを結ぶ新たな天然ガスパイプライン「ノルドストリーム2」の「稼働阻止」が挙がっている。ドイツが受け入れたとしても、多くの関係企業が打撃を受けるのは必至だ。

 ◇対中経済関係強化

 ロシアのラブロフ外相は1月26日の下院本会議で、西側のドル決済に頼らない方法として開発したSWIFT代替システムが「機能している」と説明。外貨準備のドル比率を「急激に減らしている」と強調した。

 ロシア経済は農業を中心に国内産業の振興が進み、16~19年は低水準ながらプラス成長だった。対米で結束する中国との経済関係を強化し、西側の経済支配体制からの脱却を模索する。

 「国民経済予測研究所」のアレクサンドル・シロフ所長は、ロシア通信に対し「米国はロシアの資源を必要としていないが、ドイツはわれわれのガスのおかげで世界で高い競争力を維持している」と主張。欧米の隙間につけ込めば、プーチン政権は持ちこたえられると自信をにじませた。(c)時事通信社

「米欧は不誠実」=ウクライナ情勢で批判―ロシア外相 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

【1月31日 時事通信社】ロシアのラブロフ外相は、ロシア侵攻の懸念が広がるウクライナ情勢を念頭に、「われわれが今、深刻な問題を抱えているのは、米欧がロシアの国益に対して無頓着で不誠実な行動を取ったからだ」と批判した。ロシア外務省が30日、政府系テレビとのインタビュー内容を公開した。

 ロシアのプーチン政権は、かつてソ連に対抗する目的で創設された米主導の軍事同盟である北大西洋条約機構NATO)がソ連崩壊後も拡大したことに反発。ロシアは、NATO加盟を目指すウクライナに軍事圧力をかけ、米欧にNATO不拡大を要求している。

 ラブロフ氏はNATO拡大を許した過去を踏まえ、「われわれは賢くなった。人は失敗からしか学べない」と述べ、不拡大のための「法的保証を求めていく」と改めて強調した。米国とは「良好で互いに尊重する対等な関係を望んでいる」と訴えたが、「われわれの安全保障が日常的に損なわれる状態にはしたくない」とも話した。

一方、タス通信によると、プーチン大統領の側近であるパトルシェフ安全保障会議書記は30日、「われわれは戦争を望んでいないし、必要としていない」と語った。同書記は、ロシアがウクライナを脅しているとの見方を否定した上で、「米政府関係者が脅威を言い張っている」と主張した。(c)時事通信社

ウクライナ軍演習 英など武器供給 写真9枚 国際ニュース:AFPBB News

【1月30日 AFP】ウクライナ西部リビウ(Lviv)で28日、スウェーデン・英国製の対戦車兵器NLAWを使ったウクライナ軍の演習が行われた。ロシアによる侵攻の脅威が高まる中、英国や米国、バルト3国は今月、ウクライナに対戦車兵器や対空ミサイルなどの武器供給で合意した。(c)AFP

バイデン氏、東欧に小規模部隊派遣の意向 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News

【1月29日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は28日、ウクライナ問題をめぐり、北大西洋条約機構NATO)のプレゼンスを高めるために近いうちに東欧に小規模な部隊を派遣する考えを明らかにした。

 国防総省は、外交重視を求めながら、今のロシアにはウクライナ全土を脅かすだけの戦力があるとの見方を示している。

米回答に不満「検討し行動」=プーチン氏、仏大統領に伝達 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

【1月28日 時事通信社】ロシアのプーチン大統領は28日、フランスのマクロン大統領と電話会談し、北大西洋条約機構NATO)の不拡大を含むロシアの要求に対する米国やNATOの回答について、ロシアの安全保障上の懸念を考慮していないと不満を示した。

 プーチン氏は「注意深く検討した上で、今後の行動を決める」とも伝えた。26日の回答後、プーチン氏の発言が明らかになるのは初めて。米国などは回答でNATO不拡大要求を拒否する考えを伝えていた。

 プーチン氏は「他国を犠牲にして自国の安全保障を強化してはならない」という原則に関して「重要な問題が無視されている」と主張した。

米、中国にロシアへの「影響力行使」要請 ウクライナ侵攻抑止へ 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News

【1月28日 AFP】米国は27日、中国に対し、ロシアに影響力を行使してウクライナへの侵攻を思いとどまらせるよう求めた。

 米国務省ナンバー3のビクトリア・ヌーランド(Victoria Nuland)次官(政治担当)は記者会見で「ウクライナで衝突が起きれば中国にとっても利益にならないので、中国に対し、ロシアへの影響力を行使して外交(的解決)を促すよう求めている」と述べた。(c)AFP

ウクライナ東部で発砲、5人死亡 容疑者は国民防衛隊員 写真4枚 国際ニュース:AFPBB News

【1月27日 AFP】(更新、写真追加)ウクライナ内務省は27日、東部ドニプロ(Dnipro)の航空宇宙工場で国民防衛隊員がカラシニコフ銃を発砲し、隊員4人と民間人女性1人の少なくとも5人が死亡、5人が負傷したと発表した。

 デニス・モナスティルシキー(Denys Monastyrsky)内相はフェイスブックFacebook)に、武器を所持したまま逃走していた容疑者を拘束したと投稿した。

独、ウクライナにヘルメット5000個供与 内外から批判や失望 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News

【1月27日 AFP】ドイツは26日、ロシア軍侵攻の懸念が高まるウクライナに対し、武器ではなくヘルメット5000個を供与すると発表した。ドイツは対立をあおるとして、ウクライナへの武器供与を拒否している。

 ドイツのクリスティーネ・ランブレヒト(Christine Lambrecht)法務相は、ウクライナへの連帯を示す「非常に明確なシグナルだ」と述べた。

米、ロシアの要求拒否 ウクライナ問題で「外交的道筋」提示 写真4枚 国際ニュース:AFPBB News

【1月27日 AFP】米国は26日、ウクライナ北大西洋条約機構NATO)加盟を禁止するというロシアの要求を拒否した。ロシアによるウクライナ侵攻の可能性については、ロシア側の準備が整っているとの見方を示した一方で、危機回避に向けた新たな「外交的道筋」も提示した。

 ウクライナ国境付近に数万人の兵士を集結させているロシアは1か月前、安全保障をめぐる一連の要求を提示。米国は、他のNATO加盟国との調整を経た上でこれに回答し、いかなる事態にも対応する用意があると表明した。

米大統領、プーチン氏個人への制裁も検討 ウクライナ侵攻なら 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News

【1月26日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は25日、ロシアがウクライナに侵攻した場合、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領個人への制裁も検討すると警告した。

 ロシアは同日、ウクライナ周辺で新たな軍事演習を開始。米政府はロシアがいつウクライナに侵攻してもおかしくないとの見方を示しており、事態は一層緊迫化している。

ロシア、ウクライナ周辺で軍事演習 情勢緊迫の中 写真5枚 国際ニュース:AFPBB News

【1月26日 AFP】ロシアは25日、ウクライナ国境付近および併合したクリミア(Crimea)で新たな軍事演習を開始した。米国は情勢の緊迫を受けて、数千人規模の部隊に警戒強化を指示しており、ロシアは米国が緊張を高めていると非難している。

 ロシア軍は、自国南部と2014年に併合したクリミア半島で、6000人規模の部隊が参加する軍事演習を開始したと発表。国防省は、戦闘機、爆撃機、対空システム、黒海(Black Sea)およびカスピ海(Caspian Sea)艦隊による戦闘訓練になると説明している。

独新政権の対ロ姿勢に疑念=ウクライナへ武器供与拒否 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

【1月25日 時事通信社ウクライナ情勢をめぐりロシアと欧米との緊張が高まる中、昨年12月に発足したドイツ左派政権のロシアと対峙(たいじ)する姿勢に国内外で疑念が出ている。軍縮を重視する新政権は、米英やバルト3国などと異なりウクライナへの武器供与を拒否。独軍幹部の、ロシアの脅威を軽視するような発言も重なった。欧州の盟主であるドイツの曖昧な態度は、西側の結束を弱めるリスクがある。

 ウクライナはドイツの軍艦や防空システムの供与を求めているが、ショルツ独首相は18日、「ドイツは致死的な兵器を輸出しない」と明言。さらに米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ドイツはエストニアが旧東独製の榴弾(りゅうだん)砲をウクライナに送ることも許可しなかった。また、独海軍総監が21日、ロシアのウクライナ侵攻の可能性を「ばかげている」と発言し、辞任に追い込まれた。

 エストニアを含むバルト3国はロシアの脅威を深刻視。バルト3国に備蓄されている対戦車ミサイルなどの米国製武器のウクライナへの再輸出を認めるよう米国に要請し、米国も承認した。英国やポーランドも武器供与を進めており、ドイツの慎重姿勢は際立ち始めている。

制裁を再警告、結束確認=ロシア侵攻に備え―EU外相理事会 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

【1月25日 時事通信社欧州連合EU)は24日、ブリュッセルで開いた外相理事会で、ロシア軍による侵攻の懸念が高まるウクライナ情勢への対応を協議した。共同声明を採択し、ロシアに「深刻な代償」を改めて警告。大規模な対ロ制裁措置発動へのEUの結束を確認した。

 ブリンケン米国務長官もオンラインで理事会に参加し、21日の米ロ外相会談の結果などを説明。米欧間の協調を図った。

 EUでは、ドイツがウクライナへの武器供給を拒み、自国経済に副作用を生む厳しい対ロ制裁にも慎重姿勢を見せるなど、加盟国間の温度差が表面化している。しかし、ボレル外交安全保障上級代表(外相)は終了後の記者会見で、ロシアが侵攻すれば「EU内だけでなく国際的にも強く結束し、素早く断固とした行動を取る」と強調した。(c)時事通信社

NATO、東欧に増派 ウクライナ問題で懸念高まる 写真4枚 国際ニュース:AFPBB News

【1月25日 AFP】北大西洋条約機構NATO)は24日、東欧の防衛を強化するため、戦闘機や艦隊を増派すると発表した。

 ロシアは、ウクライナとの国境に約10万人の兵力と装甲車両を展開。侵攻計画は否定しているものの、緊張が高まっている。米国と欧州連合EU)は同日、外相会議を開き、ロシアがウクライナ侵攻を決行した場合に取る厳しい対抗措置について協議する予定。

駐ウクライナ外交官家族は退避を 米政府 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

【1月24日 AFP】(更新)米国務省は23日、ウクライナの首都キエフに駐在する外交官の家族に対し、「ロシアの軍事行動による脅威が続いている」とし、退避を求めたことを明らかにした。大使館職員についても「自発的に」退避することを認めた。

 国務省はまた、米国民に対し、ロシアへの渡航を控えるよう勧告。ロシア国内で米国人が「嫌がらせ」を受ける可能性もあるが、在ロシア大使館が「米国民を支援する能力は限られている」と述べた。

ドイツ海軍トップ、ウクライナめぐる発言で辞任 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

【1月23日 AFP】ドイツ国防省は22日、ロシアがウクライナに侵攻しようとしているとの考えは「ばかげている」と発言し、物議を醸した海軍のカイアヒム・シェーンバッハ(Kay-Achim Schoenbach)総監が辞任すると発表した。

 シェーンバッハ氏は21日、インド・ニューデリーで開かれたシンクタンクの会合で、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が望んでいるのは「尊敬されること」だと発言。「(プーチン氏の)望み通り敬意を表することは簡単で、恐らく彼は尊敬するに値する」と述べた。

ロシアがウクライナに親ロ政権画策、英主張 写真7枚 国際ニュース:AFPBB News

【1月23日 AFP】英国は22日、ロシアがウクライナに「親ロシア派指導者の擁立」を検討しているとの情報があると主張した。

 ウクライナ国境にはここ数週間、ロシア軍が部隊を集結させており、侵攻の懸念が高まっている。

国連総長、ロシアのウクライナ侵攻 「起きないと確信」 写真4枚 国際ニュース:AFPBB News

 発信地:国連本部/米国 [ 米国 北米 ]

【1月22日 AFP】国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は21日、ロシアのウクライナ侵攻は「起きないと確信」していると述べた。

 グテレス氏は記者団に「軍事侵攻はあってはならない。現状では、外交が問題を解決する方法だと思う」と語った。「(ロシアのウクライナ侵攻は)起きないと確信しており、そうであってほしいと切に願う」「国家による他国への侵攻は、国際法に反する」と述べた。

米ロ、緊張緩和で合意 ウクライナ問題で外相会談 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News

 発信地:ジュネーブ/スイス [ スイス ヨーロッパ 米国 北米 ロシア ロシア・CIS ]

【1月22日 AFP】米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken国務長官とロシアのセルゲイ・ラブロフSergei Lavrov)外相は21日、スイス・ジュネーブで会談し、ウクライナ情勢をめぐる緊張の緩和に向けて協議を続けることで合意した。

 ロシアが親欧米のウクライナに侵攻する可能性をめぐる懸念が高まる中、ブリンケン氏とラブロフ氏は1時間半にわたり会談。ブリンケン氏は、ロシアが侵攻に踏み込めば欧米諸国は厳しい報復措置を取ると改めて警告した。

同盟国結束、ロシアけん制=米独仏英が外相会談 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

2022年1月21日 0:45 発信地:ドイツ [ 例外 その他 ]

【1月21日 時事通信社】ブリンケン米国務長官20日にベルリンを訪れ、ドイツ、フランス、英国の外相と会談した。ロシアが国境近くで軍備を増強するウクライナ情勢を協議。会談後の記者会見で、侵攻があれば米国は同盟・友好国と共に「迅速で厳しく、結束した対応」を講じると述べ、ロシア側をけん制した。

 また、ロシアの動きとして「明白な軍事行動、不安定化工作、(非軍事的工作との)ハイブリッド攻撃、準軍事作戦」などを想定していると語った。

 共に記者会見に臨んだベーアボック独外相は、ロシアが侵攻すれば「重大な結果」を招くことになると警告、米国と歩調を合わせた。対話が第一の道だとしつつも、ロシアが一段と事態をエスカレートさせた場合、「われわれに経済的影響があっても」制裁に踏み切ると明言した。(c)時事通信社

バイデン米大統領、ウクライナ侵攻に危機感=ロシアにドル取引停止を警告 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

2022年1月20日 16:32 発信地:ロシア [ 例外 その他 ]
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【1月20日 時事通信社】バイデン米大統領は19日、ホワイトハウスで行った記者会見で、緊張が続くウクライナ情勢について、「私の見立てでは(ロシアが)侵攻する」と述べ、軍事衝突の発生に危機感を示した。ただ、ロシアのプーチン大統領との首脳会談への意欲を示し、外交を通じた事態打開を諦めない姿勢も強調した。

 米政府は、ウクライナ国境周辺に展開するロシア軍の動向に関連し、プーチン氏が侵攻を決断していないと分析してきた。バイデン氏は、この分析よりも踏み込んだ認識を示した形だ。

 ロシアはウクライナへの軍事圧力を強め、米欧に北大西洋条約機構NATO)の東方拡大の停止などを要求。これに対し、米側は欧州と協調した強力な経済制裁を示唆し、ロシアの動きをけん制している。

米大統領、ロシアがウクライナに侵攻すれば大きな代償 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News

 発信地:ワシントンD.C./米国 [ 米国 北米 ロシア ウクライナ ロシア・CIS ]

【1月20日 AFP】(更新)ジョー・バイデンJoe Biden米大統領は19日、ロシアはウクライナに「侵入」するとみられるが、本格的に侵攻すれば非常に大きな代償を払うことになると述べた。

 バイデン氏は就任から20日で1年になるのに合わせて会見。ロシアのウラジーミル・プーチンVladimir Putin)大統領は戦争を望んでいないはずだと述べる一方、「私の推測では(ウクライナに)侵入するだろう。何らかの行動を起こす必要があるからだ」として、ロシアが米国を試すために「小規模な侵入」を行うとの見方を示した。

ロシアのウクライナ侵攻 いつ起きてもおかしくない 米 写真4枚 国際ニュース:AFPBB News

 発信地:ワシントンD.C./米国 [ 米国 北米 ロシア ウクライナ ロシア・CIS ]

【1月19日 AFP】米国は18日、ロシアのウクライナ侵攻がいつ起きてもおかしくないと警告した。

 ロシア軍がウクライナ国境に大規模な部隊を集結させる中、セルゲイ・ラブロフSergei Lavrov)外相は21日、スイス・ジュネーブで米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken国務長官ウクライナ情勢について対面で協議する。

省庁へのサイバー攻撃、ロシアが関与か ウクライナ発表 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

 発信地:キエフ/ウクライナウクライナ ロシア・CIS ]

【1月15日 AFP】ウクライナ各省庁のウェブサイトがサイバー攻撃を受け閲覧不能になった問題で、同国政府は14日、攻撃がロシアによるものだった可能性を示す情報があると発表した。

 ウクライナの外務省報道官はツイッターTwitter)で、「調査はまだ続いているが、ウクライナ国家保安庁SBU)は、きょうの政府ウェブサイトへの大規模なサイバー攻撃の背後にロシアの秘密機関に関連するハッカー団体がいる可能性を示唆する予備情報を得ている」と投稿した。

ロシア、ウクライナ侵攻へ「偽旗作戦」準備 米が主張 写真4枚 国際ニュース:AFPBB News

 発信地:ワシントンD.C./米国 [ 米国 北米 ロシア ウクライナ ロシア・CIS ]

【1月15日 AFP】米政府は14日、ロシアがウクライナ侵攻の口実を作る「偽旗作戦」を実行するため、爆発物の訓練を受けた工作員を配置したとの情報を入手したことを明らかにした。

 ロシアはウクライナとの国境に大規模な兵力を集結させている。ジェイク・サリバン(Jake Sullivan米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は13日、ロシアが「侵攻の口実をでっち上げられるよう下地作りをしている」と発言していた

ウクライナ政府サイトに大規模サイバー攻撃 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

 発信地:キエフ/ウクライナウクライナ ロシア・CIS ]

【1月14日 AFP】ウクライナ政府は14日、主要省庁のウェブサイトが大規模サイバー攻撃を受けたと明らかにした。ウクライナをめぐっては、ロシアと西側諸国との間で緊張が高まっており、数回にわたる協議も不調に終わっている。

 ウクライナ教育科学省はフェイスブックFacebook)で、「国際的な(サイバー)攻撃」によりウェブサイトがダウンしたと発表した。同様にダウンした外務省のウェブサイトには一時、「恐れよ、最悪の事態を予想せよ」というメッセージがウクライナ語、ロシア語、ポーランド語で表示された。内閣と非常事態省のウェブサイトもダウンした。(c)AFP

塹壕のウクライナ兵、犬や猫との触れ合いが慰めに 写真7枚 国際ニュース:AFPBB News

2022年1月13日 16:07 発信地:アウディーウカ/ウクライナ [ ロシア ロシア・CIS ]

【1月13日 AFP】ロシアの大軍が国境付近に集結し、戦争の危機が迫る中、ウクライナ東部の塹壕(ざんごう)で、兵士は野良猫や野良犬との思いがけない触れ合いに慰めを見いだしている。

「敵が攻撃を仕掛けてくると、ほえたり、うなったりする」。アウディーウカ(Avdiivka)近郊の凍えるような寒さのぬかるんだ塹壕で、ウクライナ兵のミキータさん(21)は所属部隊が拾った雌犬をなでながら、今や重要な戦力だとAFPに語った。「一緒にいると安心し、気持ちも落ち着く。犬は人間の最良の友だといわれるのも納得だ」

ウクライナ侵攻の計画なし ロシアが米に明言、対話継続へ 写真3枚 国際ニュース:

AFPBB News

 発信地:ジュネーブ/スイス [ スイス ヨーロッパ ロシア ロシア・CIS 米国 北米 ]

【1月11日 AFP】米国とロシアは10日、ウクライナ情勢をめぐる協議をスイス・ジュネーブで開いた。7時間以上に及ぶ緊迫した協議では、ロシア側がウクライナに侵攻する計画はないと明言。米ロ両国は、事態が全面的な対立に発展するのを防ぐための努力を強化することで合意した。

 今回の協議は、ロシアが親欧米路線を取るウクライナに侵攻するのではないかという懸念が広がる中で行われた。ロシアは今後1週間にわたり、欧米諸国と協議を行う予定。

ロシア側は、米国を含む北大西洋条約機構NATO)加盟国に幅広い譲歩を要求。米ロ両国は互いに対話の継続を提案したが、大きな進展はなかったもようだ。

 ロシアのセルゲイ・リャプコフ(Sergei Ryabkov)外務次官は記者会見で、協議ではウェンディ・シャーマン(Wendy Sherman)米国務副長官に対し、ウクライナ侵攻の懸念は杞憂(きゆう)だと保証したと説明。「ウクライナを『攻撃』する計画も意図もないと説明した。この点に関しては、いかなる深刻化も恐れる理由はない」とし、ロシア政府は「対話の継続に賛成」していると述べた。

 一方、シャーマン副長官によると、米側はミサイルや演習についてロシアと互恵的な措置を取ることを提案したが、ロシアがウクライナに侵攻した場合には大きな代償を払うことになると改めて警告。米国には再協議の用意があるが、ロシア側からは対ウクライナ国境付近に集結させている兵力を撤退するとの保証が得られていないと、シャーマン氏は指摘した。(c)AFP/Nina Larson with Michael Mainville in 

「ロシア侵攻なら断固とした措置」 米大統領、ウクライナ大統領と電話会談 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

 発信地:ワシントンD.C./米国 [ 米国 北米 ウクライナ ロシア ロシア・CIS ]

【1月3日 AFP】米国のジョー・バイデンJoe Biden)大統領は2日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領と電話会談を行った。ホワイトハウスWhite House)によると、ウクライナにロシアが侵攻した場合、米国は「断固とした措置を取る」と伝えた。

 ロシアがウクライナ国境で部隊を増強する中、ジェン・サキ(Jen Psaki米大統領報道官はバイデン氏が「ロシアがウクライナに侵攻すれば、米国は同盟国とともに断固とした措置を取る」と明言したと述べた。

 

米ロ首脳電話会談、ウクライナ情勢めぐり警告の応酬 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

 発信地:ワシントン/米国 [ 米国 北米 ]

【12月31日 AFP】米国のジョー・バイデンJoe Biden)大統領とロシアのウラジーミル・プーチンVladimir Putin)大統領は30日、電話会談を行い、緊迫するウクライナ情勢を協議した。

 バイデン氏は、ロシアがウクライナに侵攻した場合は断固たる対応を取ると警告。これに対しロシア側は、自国に対する制裁は「重大な過ち」だと反論した。

ロシアの人権団体解散命令、各国が批判 写真7枚 国際ニュース:AFPBB News

 発信地:モスクワ/ロシア [ ロシア ロシア・CIS ]

【12月30日 AFP】ロシア最高裁が同国で最も著名な人権団体「メモリアル(Memorial)」の中核組織の解散を命じたことを受けて、各国から批判の声が上がっている。

 欧州人権裁判所ECHR)は29日、この件について調査する間、解散命令を差し止めるようロシアに要請した。

ロシア大統領、欧米に軍事的措置を警告 ウクライナ情勢で 写真10枚 国際ニュース:AFPBB News

 発信地:モスクワ/ロシア [ ロシア ロシア・CIS ]

【12月22日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチンVladimir Putin)大統領は21日、ウクライナ情勢をめぐり欧米が「非友好的」な行動を取るならば、軍事的措置も辞さないと警告した。

 またプーチン氏は、ドイツのオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)新首相との最初の電話会談でも、米国や北大西洋条約機構NATO)に提示した自国の安全保障に関わる要求について「真剣な協議」を行うよう要請した。これに対しショルツ氏は「緊張緩和」を求めた

ウクライナ侵攻なら「重大な結果」=ロシアに制裁警告―EU首脳会議 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

2021年12月17日 9:14 発信地:ドイツ [ 例外 その他 ]
【12月17日 時事通信社欧州連合EU)は16日、ブリュッセルで首脳会議を開き、ロシア軍集結情報で緊迫するウクライナ情勢をめぐり、対応を協議した。会議の共同声明は、ロシアがウクライナに侵攻すれば「重大な結果と深刻な代償をもたらす」と表明。米国などと連携して制裁を発動する方針で一致し、ロシアをけん制した。ただ、制裁の具体的内容については触れなかった。

 声明は、ロシアに速やかな緊張緩和を訴え、外交的解決への努力を図る方針も確認。ロシア、ウクライナにドイツ、フランスを交えた4カ国の協議を支持すると明記した。

 一方、北大西洋条約機構NATO)も同日、声明を発表した。ウクライナNATOが挑発しているというプーチン政権の見解に対し「誤った主張は拒否する」と反論。ウクライナ侵攻なら「高い代償を払うことになる」と警告し、軍の撤収を求めた。(c)時事通信社

NATO不拡大、米に提案渡す=訪ロの国務次官補に―ロシア 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

2021年12月15日 21:57 発信地:ヨーロッパ [ 例外 その他 ]
【12月15日 時事通信社】ロシアのウシャコフ大統領補佐官(外交担当)は15日、プーチン大統領が先のバイデン米大統領とのオンライン会談で主張した北大西洋条約機構NATO)不拡大に関するロシア側の提案について、米側に手渡したと明らかにした。インタファクス通信が報じた。

 提案はドンフリード米国務次官補(欧州・ユーラシア担当)に手渡されたという。ドンフリード氏は15日、ロシアのリャプコフ外務次官と会談していた。

 ロシア軍の集結情報でウクライナ情勢が緊迫する中、プーチン政権はNATOのロシア周辺での軍事活動が緊張を高めていると反論。NATOがこれ以上加盟国を拡大しないという「法的な保証」を求めている。(c)時事通信社

EU、ロシア軍事企業に制裁 ウクライナ侵攻をけん制 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News

2021年12月14日 7:45 発信地:ブリュッセル/ベルギー [ ベルギー ヨーロッパ ロシア ウクライナ ロシア・CIS ]

【12月14日 AFP】欧州連合EU)加盟27か国の外相は13日、ベルギー・ブリュッセルで開いた会合で、ロシアの民間軍事企業ワグネル(Wagner)に制裁を科すことで合意し、ウクライナに対する軍事攻撃があれば前例のない規模の経済的措置で応じるとけん制した。

 英リバプールで先週末開催されていた先進7か国(G7)外相会合では、米国とその主要同盟国がロシアに対し、ウクライナに侵攻すれば「重大な」結果を伴うと警告していた。

英、ロシアに「重大な結果」警告=ウクライナ危機で電話会談 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

2021年12月14日 6:20 発信地:英国 [ 例外 その他 ]
【12月14日 時事通信社】ジョンソン英首相は13日、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、ウクライナの主権を不安定化させるいかなる行為も「重大な結果を招く」と警告した。首相官邸によると、ジョンソン氏は、ウクライナ国境でのロシア軍増強に深い懸念を表明した。

 ジョンソン氏は、ウクライナの主権と領土保全への英国の関与を強調。外交的手段による緊張緩和の重要性を重ねて指摘した。

 ロシア大統領府によれば、プーチン氏はこれに対し、ウクライナ政府が親ロシア派との紛争の停戦合意を損なうような「破壊的政策」を、北大西洋条約機構NATO)によるウクライナの軍事的「同化」を背景に行っていると非難。NATOの東方拡大への警戒感を改めて示した。(c)時事通信社

ウクライナ危機で結束訴え=G7外相会合始まる 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

2021年12月12日 0:13 発信地:アジア・オセアニア [ 例外 その他 ]
【12月12日 時事通信社】先進7カ国(G7)の外相会合は11日、英中部リバプールで討議を開始した。ロシア軍が国境に集結し緊張が高まるウクライナ情勢などが主要議題となり、議長国英国のトラス外相は「侵略者」に結束して立ち向かうよう訴えた。

 会合にはインドやオーストラリアなどに加え、東南アジア諸国連合ASEAN)加盟国が初参加する。覇権主義を強める中国を念頭に、インド太平洋地域での協力強化が話し合われる見通しだ。

 トラス外相は会合に先立つブリンケン米国務長官との会談で、ロシアのウクライナ侵攻が「重大な結果を招く」との認識で一致。トラス氏はG7外相会合の冒頭、「自由と民主主義の範囲を狭めようとする侵略者に対抗するため、強く団結する必要がある」と強調した。日本からは初外遊となる林芳正外相が出席した。

 

NATO拡大「譲歩せず」=事務総長、ロシアの要求拒否 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

2021年12月11日 9:10 発信地:ドイツ [ 例外 その他 ]
【12月11日 時事通信社北大西洋条約機構NATO)のストルテンベルグ事務総長は10日、ロシアのプーチン政権がNATOに対し、これ以上東方に加盟国を拡大しないという「法的な保証」を求めていることに関し、「自らの道を決めるという欧州の全国家が持つ権利について、譲歩はしない」と語り、拒否する姿勢を明確にした。

 ドイツのショルツ新首相との共同会見で発言した。ロシア軍集結でウクライナ国境情勢が緊迫化する中、プーチン政権はNATOのロシア周辺での軍備増強の方が脅威だと主張。NATO入りを望むウクライナを加盟させないと保証するよう迫っている。

 ストルテンベルグ氏は、NATOウクライナの関係は「加盟30カ国とウクライナによって決定される」と強調。「ロシアが制御できる仕組みを再構築しようとするのは許せない」と非難した。

ウクライナ危機など討議=ASEAN参加、10日開幕―G7外相会合 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

2021年12月9日 21:30 発信地:アフガニスタン [ 例外 その他 ]

【12月9日 時事通信社】先進7カ国(G7)の外相会合が10日、英中部リバプールで3日間の日程で開幕する。ウクライナ危機やアフガニスタン情勢、新型コロナウイルス禍からの復興などが主要議題となる。東南アジア諸国連合ASEAN)加盟国が初めて招待されており、台頭する中国を念頭に、インド太平洋での関係強化が話し合われる見通しだ。

 本格討議は11日からで、G7外相が同日は安全保障問題を中心に協議。翌12日は開発担当相を交え、途上国の開発支援などが議論される見込みだ。最終日に英国が議長声明を発表する方向。日本の林芳正外相が出席すれば就任後初の外遊となる。

 ロシアが国境に軍を集結させ緊迫するウクライナ情勢をめぐり、G7は対ロシアで共同歩調を確認するとみられる。ロシアへの経済制裁についても話し合うもよう。

「自国の安全守る権利ある」=ウクライナ情勢でロシア大統領 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

【12月9日 時事通信社】ロシアのプーチン大統領は8日、ロシアがウクライナに侵攻する可能性について問われ、「ロシアは平和的な外交政策を行っているが、中長期的には自国の安全を確保する権利がある」と答えた。南部ソチで行われたギリシャのミツォタキス首相との会談後の記者会見で語った。 プーチン氏は「(質問は)挑発的だ」とも指摘。ロシアの安全保障上の懸念については、7日のバイデン米大統領とのオンライン会談でも協議したと述べた。 ロシアの隣国のウクライナ北大西洋条約機構NATO)加盟方針には「懸念を抱かざるを得ない」と強調。繰り返し懸念を示しているにもかかわらず、「NATOの軍事インフラは徐々にわれわれとの国境に接近してきた」と不満を示した。その上でバイデン氏との会談では、今後こうした問題を協議することで合意しており、近くロシア側の考えを提示すると述べた。(c)時事通信社

米ロ首脳がオンライン会談=バイデン氏、制裁警告―ウクライナ情勢で対立 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

【12月8日 時事通信社】バイデン米大統領とロシアのプーチン大統領は7日、オンライン形式で会談した。タス通信が伝えた。バイデン氏は対ウクライナ国境に集結するロシア軍の撤退を要求。厳しい制裁の発動を示唆しつつ、外交解決を模索する方針だ。これに対しプーチン氏は、米主導の北大西洋条約機構NATO)が緊張を高めていると反論しており、議論が平行線をたどる恐れもある。 会談冒頭で、両首脳は笑顔であいさつ。プーチン氏が「ごきげんよう、大統領」と述べると、バイデン氏は「再びお目にかかれてうれしい」と応じた。 緊迫するウクライナ情勢について、米政府高官は6日、記者団に、ロシアがウクライナに侵攻すれば、「重大かつ深刻な経済的損害を与える」と警告した。具体策への言及は避けたが、CNNテレビは、プーチン氏の側近への制裁のほか、世界の銀行間決済を行う国際送金網「SWIFT」からのロシアの排除も検討していると報じた。

塹壕から親ロシア分離派を警戒、ウクライナ軍 写真8枚 国際ニュース:AFPBB News

2021年12月6日 8:30 発信地:ウクライナ [ ウクライナ ロシア ロシア・CIS ]

【12月6日 AFP】ウクライナ東部の塹壕(ざんごう)で、機関銃を構えた若い兵士が、親ロシア分離派がいる方向を警戒している。

 専門家らは、ここ数週間でロシア側がウクライナとの国境に向けて軍配備を進めていると分析。ウクライナ軍兵士(21)は、「本格的な攻撃を受ける可能性は排除できない」として、ロシアが国境を越えて軍事行動を取れば、歴戦の戦友らと共に反撃する覚悟だと語った。(c)AFP/Sergey VOLSKY

ロシア、ウクライナ侵攻計画で17万人動員か 米報道 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

 発信地:ワシントンD.C./米国 [ 米国 北米 ロシア ウクライナ ロシア・CIS ]

【12月4日 AFP】米紙ワシントン・ポストWashington Post)は3日、米情報機関の報告書の内容として、ロシアが来年早々にも最大17万5000人を動員したウクライナ侵攻を計画していると報じた。

 同紙によると、ロシア軍は4か所に集結しており、50の戦術部隊が配備されたほか、新たに戦車なども運び込まれた。

ウクライナ侵攻計画の「証拠」あり 米、ロシアに制裁警告 写真5枚 国際ニュース:AFPBB News

 発信地:リガ/ラトビアラトビア ヨーロッパ 米国 北米 ロシア ロシア・CIS ]

【12月2日 AFP】アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官は1日、ロシアがウクライナ侵攻を計画している「証拠」があるとし、計画が実行された場合にはロシアに厳しい経済制裁を発動すると警告した。

 ブリンケン氏はラトビアの首都リガで開かれた北大西洋条約機構NATO)外相会議後、ロシアがウクライナとの国境付近に「数万人の追加戦闘部隊」を集結させていると非難。「ロシアが、ウクライナを内部から不安定化させる取り組みや大規模な軍事作戦など、ウクライナに対する重大な攻撃的行動を計画しているという証拠に深い懸念を抱いている」と述べた。

米、ロシアを「信教の自由侵害」国に指定 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News

 発信地:ワシントンD.C./米国 [ 米国 北米 ロシア ロシア・CIS ]

【11月18日 AFP】米国は17日、「重大な信教の自由の侵害」に及んでいるとする国のリストにロシアを追加した。

米国は最近、ウクライナ周辺でのロシアの軍事活動や、ベラルーシポーランド国境の移民問題、ロシアによる衛星破壊実験などをめぐりロシア政府と対立。米ロ関係は冷戦(Cold War)以来最悪となっている。

ウクライナ、財閥弱体化の法案可決 高官銃撃と関連か 写真6枚 国際ニュース:AFPBB News 

2021年9月24日 4:09 発信地:キエフ/ウクライナ [ ウクライナ ロシア・CIS ]

ウクライナ議会は23日、国内のオリガルヒ(新興財閥)の影響力を抑えることを目的とした法案を可決した。同国では前日、ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領の側近が銃撃を受ける事件が発生。当局は、同法案への報復だった可能性があるとみている。

 議会のウェブサイトによると、法案はオリガルヒの「過剰な影響力に関連した国家安全保障に対する危険を防ぐ」ことを目的としている。ゼレンスキー氏は今年、経済に対する影響力が強すぎるとして、オリガルヒの権力制限に乗り出し、同法案を推進していた。

ウクライナ大統領の首席補佐官、暗殺未遂 車に10発以上の銃弾 写真4枚 国際ニュース:AFPBB News

 発信地:キエフ/ウクライナウクライナ ロシア・CIS ]

【9月22日 AFP】ウクライナで22日、ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領の首席補佐官の車が銃撃された。政府関係者は、同補佐官を標的とした暗殺未遂だったとしている。

 内相顧問は「きょう午前10時(日本時間午後4時)ごろ、レスニキ(Lesniki)村近郊で、セルヒー・シェフィール(Sergei Shefir)大統領首席補佐官の車が銃撃を受けた」とフェイスブックFacebook)で明かした。

ウクライナで軍事パレード 旧ソ連からの独立30年 写真23枚 国際ニュース:AFPBB News 2021年8月25日 12:39 発信地:キエフ/ウクライナ [ ウクライナ ロシア・CIS ]

ウクライナは24日、独立記念日の軍事パレードを行った。今年は、旧ソ連からの独立30年の節目の年。

 首都のキエフで行われたパレードでは、ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領のスピーチも行われた。(c)AFP