2017年【声優道】吉野裕行さん「選択の先にあるもの」
期間限定WEB公開なので、いつか消えてしまうかも。
吉野さんインタビュー、興味深い。
STA☆MEN結成のお話があったので抜粋
やりたいことのために活動の幅を広げていく
僕は同世代の声優が多いんですよね。僕らの世代はとくに多い。そのなかでも僕は売れるまで……「売れる」って何をもって言うのか?とは思いますけど、ある程度の需要が増えるまで、時間がかかったなと思います。
=略=
特に僕らの若い頃ってCDドラマがすごく多くて、そこで需要があったのが、いわゆる無色透明な主人公。声の質も、だんだん中性化していった。僕もオーディションを受けていたけど、どう考えても自分の声はそうじゃないなと思っていたし、同じところで勝負するのはバカらしいなと思うようになりました。こんなに違う人間がいるんだから、きっと違う枠があるはずだと思って、そこを特化させたいと思うようになりました。
『謎の新ユニットSTA☆MEN』(※1)を結成したのもその頃で、みんな「もっと売れたい」という思いがあったんです。だから自分たちで発信して、プロモーションすることを始めて。とはいえ、これはほかのメンバーが勝手に作ったユニットですからね。ユニット結成の話し合いが行われた現場に、僕はいなかったので。もともとは僕以外の全員が出ているドラマCDがあって、その収録後にみんなで飲んで盛り上がって、このメンバーで何かやろう、となったんです。そのときに鈴村(健一)が僕と櫻井(孝宏)くんの名前を出して、その場で電話してきて、僕はよくわからないまま「いいよ」と返事して。もしかしたら、その場にいたらネガティブなことを言っていたかもしれないです。「そんな簡単じゃねえだろ」とか。僕は「声優はあくまで声の仕事で、表に出ていくものじゃないだろ」って、ずっと思っていたから。それがこうしてユニット活動をやって、今ではソロで歌うことにもなったわけですから、わからないものだなと思います。