櫻井孝宏「ハドラーには勝てないと何度も思った」

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2020年10月31日 9時55分

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最期はダイたちを救うために「メガンテ(自己犠牲呪文)」を唱えましたが、まさに序盤のハイライトといえるシーンになりました。
そうですね、アバンとしてはあそこが最大の見せ場ということもあり、映像のインパクトも相まって印象に残るシーンになりました。今回のアニメに関しては、呪文を大声で叫んで扇情的に散っていくというよりも、もう少し控えめで丁寧な演出になっていたなと思います。
具体的にどんなところがそう感じましたか?
たとえば「メガンテ」の発音も、原作の表記だと「メ・ガ・ン・テ!!」と一音ごとに区切っているんですが、僕は今回、「メガンテ……!」っていう感じでとスッと言っています。
たしかに。それは監督からのディレクションで言い方を工夫されたんですか?
台本の表記がそうでした。あと、今回の映像や演出の方向性を考えたらこっちなのかなと思って、そういう唱え方にしてみたんです。おそらくこれが今作のアプローチであり表現で、現代ナイズドされている部分なんだと思います。だから僕もスッと言ったほうが、アバンの覚悟がよりしっかりと伝わるかなと。

必殺技の「アバンストラッシュ」もそうですね。もちろん普通のセリフよりは言葉を粒立てていて、僕なりに詠唱の醍醐味を拾っているつもりではありますが、必要以上に過剰にせず、ちょっぴりビターなイメージで芝居を心がけていました。

 

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オーディションはアバンだけを受けたんですか?
僕はアバンとヒュンケルの2役を受けました。ただ、これは僕が自分で選んだというよりも、弊社マネージャーからの申し出でした。もしかすると「どちらかひとつを選んで受けてくれ」ということだったのかもしれないですが、どちらも受けちゃいました(笑)。
アバンとヒュンケル、どちらを演じてみたい気持ちが強かったですか?
やっぱり今の自分の年齢を考えたときに、アバンにトライしてみたい気持ちはありましたね。

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